プチコラム13 温故知新の家づくり 01

プチコラム13 温故知新の家づくり 01

「温故知新」の家づくり~古くて新しい暮らし~ vol.1

日本建築に学ぶ快適な住空間

温故知新……過去の事実を研究し、そこから新しい知識・見解を導くこと。

ずっと変わらず昔から今に息づくものには確かな理由があるものです。それは住まいだって同じはず。今月は高温多湿な日本の夏も快適に過ごせる住まいづくりを伝統的な日本家屋から学んでみましょう。

陽射しを調節する住まいの工夫

日本には四季があります。気温や湿度、日当たり、風向き……季節の移り変わりに合うように、伝統的な日本家屋は建て方や建材、外構などにさまざまな工夫を凝らしてきました。例えば、古き良き民家の南側の大きな窓の前にはよく落葉樹が植えられます。これは夏には葉が生い茂るため強い日差しを遮り、冬には葉が落ちて暖かい陽を入れるという、落葉樹の特徴を生かして陽射しの調節をしているのです。

 建物自体にも工夫がされます。南の深い軒も夏の強くて角度の急な日射は遮り、冬の緩やかな角度の陽は部屋の奥まで呼びこんで、明るさや温度の調節をはかるのです。

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