プチコラム04 冷たい現代っ子たち ~子どもたちを健やかに育む自然素材の住まい~
体を冷やす家⁉
今年の夏も暑くなりそうな予感ですが……。少しでも涼を感じようとしたり足触りの気持ちよさから、家では裸足で過ごす方も多いのではないでしょうか。(自然素材の)床から足裏に伝わる感触は気持ちの良いものですよね。
しかしながら、建材(合板、ビニール、コンクリートなど)によっては足裏からじわじわと体温を奪い、体を芯から冷やすものもあります。夏の間はそれでも過ごせるかもしれませんが、寒くなる時期にそれでは体が受けるダメージは相当なもの……。「冷え」からくる健康への障害はさまざまな形で現れることは良く知られていますし、当然のことながら、体温の調節機能がまだ未熟な子どもたちへの影響は避けられません。
それを裏付けるかのように、子供たちの平均体温がどんどん下がってきているという医学的データがあります。
この話の流れでは、「裸足はよくないのかな?」と思われてしまいそうですが、次にはむしろその逆の話をしたいと思います。
足裏で受けた刺激が脳を発達させます
「足」は体温調節のほか、血液を全身に送り出すなど意外と重要な役割を果たしています。足つぼのマッサージは足裏に点在する全身の各部位に対応するつぼを刺激し、健康を増進することが知られていますが、言うなれば全身の情報が足裏に集まっているということ。それを証明するかのように、特に乳幼児期においては足の裏で受けた心地良い刺激は、脳細胞の発達を促すことが知られています。あわせて足裏からの刺激は自律神経を安定させるので、体温調節機能が正常に働き免疫力を高めてくれます。裸足教育を取り入れている幼稚園、保育園、小学校では運動能力の向上、手洗いなどの健康習慣を身に付けることに積極的になるといった研究結果もあります。
一日のうち、長い時間を過ごす家だからこそ、子どもたちには心地良く体に良い影響を与える環境を用意してあげたいですよね。子どもたちの心身の発達面だけではなく、家族で得られるメリットがいっぱいの空間づくりに「自然素材(天然木)を取り入れた住まい」という選択肢をぜひ考えてみてください^^