プチコラム05 普段着の家づくり
家づくりを洋服のジャンル別に例えてみた事があります。
- シャネルやグッチなどブランド品 = 大手ハウスメーカー
- 着物や袴のような伝統行事的服装 = 寺社仏閣的な「匠」系の工務店
- 高級ブティック系の独自ファッション = デザイン系設計事務所
- ユニクロのような大量生産品 = ローコスト系ビルダー
- 1人1人に似合わせるセレクトショップ = 寄り添い型地域工務店
名前にお金を払わないといけない高級ブランド品ではなく、寺社仏閣のような特殊技術料金がかかる伝統工芸品でもない。かと言って、一生モノの家がユニクロやH&Mのような大量生産品ではちょっと頼りない。
品質にこだわり、デザインにこだわり、着心地にこだわった、中の上~上の下くらいの価格帯の家。
ブランドの看板やCM費、有名人を起用した広告宣伝費にコストを取られるのではなく、品質とデザインと住みやすさにコストを費やせる、こだわりセレクトショップのような家。
私の場合は、「自分や兄弟、友達の家を造りたい」と思ったのが始まりでした。
そう考えるとシャネルやグッチはちょっと違うし、ブランドの看板に興味もない。
自然素材や木の家では建てたいけれど、神社やお寺を造る技術で造られた一点モノの特殊工芸品は特別な行事の時だけで良い。
毎日を過ごす家は肩ひじ張らずに素で居れて、型崩れとか気にせずに寝転がれて、汚れても洗えばいいやっていう普段着のようでありたい。
お気に入りの、ちょっと頑張れば誰でも買える、オシャレなセレクトショップのような家づくりが良いと思っています。